高齢化、人口減少や地方衰退など、日本が抱えている課題は様々。
地球単位で見ると、気候変動や生物多様性の絶滅など、深刻な課題はもっと沢山。
実は、これらすべてに共通点があります。それは、我々人間の消費活動の結果であるということです。
森、石油やガスなど、限られた自然資源を費やし、汚染、二酸化炭素、集中型経済等の外部不経済を生み出してきた結果がこれまでの経済成長でもあり、これからの課題でもあります。
つまり、我々がこれらの課題を「望んできた」と言わないまでも、少なくとも「選んできた」「良しとしてきた」わけです。
従って、社会全体でハンドルを切らないことには、違う方向を向くこともないでしょう。
テラインコグニタの使命は、持続的な社会づくりに必要な価値観の改革を起こすこと、少なくともそのきっかけを作ることです。
持続可能性の秘訣は「多様性」にあるわけですから、明日の社会に必要な価値観は「これだ!」といった決まったものはありません。
しかし、経済成長を最終目的と控える価値観から離脱するということは、消費社会の成果物よりも、自然、伝統や文化の成果物に価値を与える世界観が必要であることは間違いないでしょう。
この世界観を広げるために主な手段として選んだのが「自転車」。なぜなら、上記の課題全てに寄与できる優れものだからです。
用のない地域を訪れ、値段のない自然を楽しむ:これは消費社会とは真逆の、サイクリストの不思議な志。
だからこそ、徒歩ではいけない、車では感じられない地域を、サイクリストは誰より知っているのです。
自転車を通じて、自然、伝統や文化の美しさに触れ、一人でも多くの日本人に感動を与えると共に、コミュニティの皆さんが見つけ出した全国の絶景を事典化し、データの有効的な発信や活用を通じて、地方活性化に寄与していきます。
日本の観光産業が直面している大きな課題のひとつは「生産性向上」。
ここ数年で観光に対する考え方が著しく変化しているため、従来の経営ノウハウから脱却し、変革する必要があります。
時代の変化に合った「リアル」な観光体験にこだわりを持ちながらも、CyclingFriendsは「リモート」でサイクルツーリズムを支える様々なサービスを提供していきます。
サイクルツーリズムが持ち合わせる可能性を最大限に活かすことで、新たな価値提供を創出し、「旅行会社」の概念を一新させます。